プリスクールは、学校によって教育方針もカリキュラムも異なり、学校によって雰囲気も大きく異なります。
最近は保育無償化に伴ってプリスクールの開園数も増えたため、より比較検討するのが難しくなっています。
プリスクールを選ぶうえで、どのようなポイントで比較すればいいのか、プリスクールの選び方のポイントを解説します。

プリスクールの園長先生
10年以上園長をしている
さおりさんのお隣さん
さおりさん
1歳児の母
育休をして3ヶ月
プリスクール探し中
どのプリスクールも理念や環境が違っていて選ぶのが難しそうだわ。。
自分や家庭が重視するポイントと重視しないポイントを把握して優先順位をつけられるといいですね!
プリスクールを選ぶ10のポイント
①防犯対策、災害時対応
一番最初に考えてほしい点は犯罪を未然に防ぎ、災害などが起きたときに迅速な対応ができるかという点です。
お子さんの命に関わる部分だからこそ、学校側に危機管理体制や危機管理意識はあるかどうかは最低条件として確認しておく必要があります。
ちなみに、プリスクールの多くは認可外保育施設ですが、認可保育所に準じた基準で行政の監査を受けているところが多いです。
そのため、施設としての安全性は保証されている場合がほとんどです。
直接プリスクール側に確認しておきたい点としては、定期的に避難訓練をおこなっているか、先生に対して防犯・防災の教育が行われているかです。
②教育方針、教育理念
2番目に考えてほしいのは、ご家庭の教育理念にプリスクールの理念がマッチしているかという点です。
ご家庭ごとに
「のびのびと育ってほしい」
「幼少期のうちに日常会話くらいは話せるようになってほしい」
「円滑なコミュニケーションができる子に育ってほしい」
などお子さんに対する想いがあると想います。
その想いとかけ離れた理念で運営されている学校に行くのはおすすめできません。
ご家庭でお子さんがどのように育ってほしいか考えたうえで、その理念と照らし合わせてプリスクールを選びましょう。
③カリキュラム
プリスクールはカリキュラムの独自性が特徴的です。
学校によっては、カリキュラムは多種多様です。
有名なのはモンテッソーリ教育ですが、各学校が独自の教育理論のもとで運営されています。
ここでは具体的な教育理論ではなく、日本語と英語どれくらいの割合でカリキュラムが組まれているかという点で比較してみたいと思います。
プリスクールは大きく、英語のみの保育、英語と日本語を組み合わせた保育の2種類があります。
英語のみの保育だと必然的に英語に触れる機会が多くなるため、ネイティブに近い英語の習得が見込めます。
しかし、英語初心者のお子さんにとっては負担になることも多く、お子さんが通園拒否をしてしまう場合も少なくはありません。
逆に、英語と日本語の組み合わせの保育だと、英語初心者のお子さんでもある程度安心して通園をすることができます。
反対に、日本語の使用が許可された環境だとついつい日本語を話してしまって英語が身につきにくくなってしまいます。
④先生の質
ネイティブに英語が話せるからといって、良い先生であるとは限りません。
一番成長し人格が形成される時期だからこそ、お子さんを託すことのできる先生なのか判断する必要があります。
お子さんの性格とマッチしているか、一人ひとりに目が行き届いているかなど、複数の観点から厳しい視点で見る必要があります。
また、英語講師の方が、海外の保育士資格をもっているかどうかも重要な観点です。
法律上講師の人が資格を持っている必要はありませんが、
実際に幼少期の子供を教育した景観があるとないのでは乳幼児との関わりの質に大きな差があります。
なくなく退園するケースも聞いたことがあるわ。
実際にどのようにお子さんとか変わっているのか観察してみると、雰囲気やお子さんとの相性もわかるかもしれません。
⑤費用
プリスクールは民間企業が運営していることが多いため、価格に幅があります。
初期費用や教材費をふまえたうえで月いくらくらいになるのか計算する必要があります。
※保育無償化に伴い、自治体の一定の条件を満たすと給付金をもらうことができるようになりました。
自宅のある自治体の基準を確認してみましょう。
保育無償化について詳しく知りたい方はこちら(準備中)
⑥卒業後の進路
プリスクール卒業後の進路としては、一般の小学校に進学する場合と、インターナショナルスクールに進学する場合があります。
プリスクールによっては、その割合がバラバラのためお子さんを進学させたい学校を想定してプリスクールを選ぶ必要があります。
また、インターナショナルスクールへの進学が多い場合は、
そもそも生徒の英語レベルが高く相応の英語力を求められることが多いので、自分のお子さんの英語力に合わせた学校選びの基準にもなります。
⑦給食
プリスクールのほとんどは給食を提供していませんが、一部ケータリングを頼んでいたり常駐の栄養士さんが給食をつくってくれたりするプリスクールもあります。
給食がない場合は、お弁当を持参する必要があるのでその分家庭への負担が増えます。
仕事や育児で忙しい方やお弁当を作るのが苦手という方は、給食の提供があるプリスクールを選択肢に入れるのをおすすめします。
また、給食が提供される場合でもお子さんのアレルギー対策をしてくれるかというのも重要です。
プリスクールごとに対応できる食品が異なるので、給食が提供される学校を選ぶ場合はアレルギー対策に留意する必要ああります。
共働きやシングルマザーの場合だと毎朝お弁当を作るのは思っている以上に大変です。
⑧送迎バス
送迎バスがあるかどうかは見逃しがちなポイントです。
「毎日の送り迎えくらいなんとかなる」と思っている方も多いようですが、実際は天気の悪い日や体調が良くない日など含め毎日送り迎えをするとなると大変です。
送迎バスがなくても、通勤途中に送迎できるか、電車やバスのアクセスが良いかなど毎日の通学のイメージを持ってプリスクールを選ぶことが大切です。
⑨延長保育
最近はプリスクールでも18時頃まで延長保育を実施している学校が多くなりました。
通園中も勤務したい方や、ご家族の介護など急用が入りやすい方にとって、延長保育は非常に便利な制度です。
延長保育を考えている方は、
・延長保育がそもそもあるのか
・何時まで延長保育をしているのか
・料金はどのくらいか
について調べておくことをおすすめします。
利用率がどれくらいか、スポットで急に対応してもらえるのか事前に知っておくとよいと思います。
⑩立地
安全性や通学のしやすさも含め、立地は重要なポイントです。
プリスクールは駅に近い場所に開園されることが多く、園内に広めの校庭があるところは少ないです。
そのため、授業の一環で園外の公園に行くことがあります。
授業でよく使う公園は整備されているか、公園までの道は安全かも考慮に入れておきましょう。
良いプリスクールの共通点とは(体験入学で見るポイント3つ)
プリスクールを選ぶにあたって、見学と体験入学のどちらかは必ずするようにしましょう。
なぜなら、インターネットの情報や口コミだけでは学校の雰囲気を感じることができないためです。
ぜひこの記事を読んだ人は一度プリスクールの見学や体験入学に挑戦してみましょう!
この章では実際に見学や体験入学に行った際に見ておくべきポイントについて説明します。
①先生の質が高いかどうか
プリスクールによって大きく差が出るのが、先生の質です。
単に英語力が高いネイティブな先生ではなく、子供一人一人を見て接することができる先生なのか、本当にお子さんを託すことができる先生か見極める必要があります。
子供に対する態度だけではなく、来園した親御さんに挨拶できているかも大切です。
人格が形成される幼児期に、コミュニケーション能力が育つ環境なのか確認しましょう。
②校舎の遊具や植物の手入れが行き届いているか
安全面でも園内に配慮が行き届いているか見る必要がありますが、見学や体験入学ではお子さんが学びながらのびのびと生活できる環境か確認しましょう。
幼児は毎日の発見を通して学びながら成長していきます。
例えば、あるプリスクールで朝顔に花が咲いたときの先生と生徒の会話ですが、
「なんで花が咲くんだろう」や「なんでこの色になるんだろう」など
子どもたちの豊かな感性が育まれているのを感じていました。
プリスクールは英語を学ぶためだけの学校ではありません。
お子さんを健やかに成長させることができる環境なのかも見る必要があります。
③たくさんの絵本や図書があるか
子供の成長を促すのに、もうひとつ重要なのが本(絵本)です。
絵本は子供の読解能力を向上させるだけでなく、知的好奇心を芽生えさせたり、相手の気持ちを汲み取る力を身に着ける力を向上させたりする効果があります。
プリスクールに十分な量の本がおいてあるのか、見学を通して見てみましょう。
また、カリキュラムのなかに読み聞かせなどがあるか直接聞いてみるのもおすすめします。
幼児期にたくさんの活字に触れることで、文字嫌いも避けることができそう。
プリスクールを選ぶ前に考えるべきこと
子供にとってベストなプリスクールを選ぶにあたって考えてほしいことは「将来性」です。
社会に出て子供がどのように育ってほしいのか、逆算して考えてほしいと思います。
プリスクールを考えているご家庭は
・子供の将来の選択肢を広げたい
・グローバルで活躍する人材になってほしい
・多様な価値観を受け入れる性格でいてほしい
などの思いがあると思います。
体験授業や見学を通して、子どもの将来を託すことのできる環境なのか判断することが大切です。
まとめ
プリスクールひとつ選ぶのに、考えることが多くて大変だなと思った方も多いと思います。
大事なのは、インターネット上の情報だけでなく、実際に見学や体験授業に行ってその場の雰囲気を感じたり、先生と直接話すことです。
お子さんにあったベストなプリスクール選びの参考になれば幸いです。