2020年からの教育改革によって、小学校から「外国語活動」つまり英語が学習教科に追加されました。
今までは、英語も習っておいた方が大きくなった時に有利かな?
という程度で英語を考えていた親御さんも多かったと思いますが、今回の決定でお子さんが英語で小学校の英語でつまづかないか不安になった方も多いはず。
筆者も英語学習の必要性を肌で感じ、子供を2歳から英会話教室に通わせていました。
英会話教室を選んでいた時を振り返ると、たくさんある英会話教室から一体どの教室を選べばいいのか?と比較するだけでも大変な労力だったのを覚えています。
今回は数ある子供英会話教室からどのようにして選んだのか、また実際に通ってみてどうだったのか生の声をお届けしたいと思います。
子供英会話教室に通うまでー調べ方や決め方ー
まず、子供英会話教室に通うにあたり、以下の3つの点に注目しました。
家からの距離
まず最も重要視したのが家から教室までの距離です。
お昼寝の時間はきちんと取りたかったので、レッスン開始ギリギリまで家にいることができる教室から探し始めました。
その際によく利用したのがグーグルマップです。そこで英会話教室と入力し、距離が近い順に教室をチェックしていきました。
徒歩圏内には希望と一致する教室が無かったため、自転車か電車利用まで範囲を広げて調べていきました。
自転車を利用することを想定して、敷地内に駐輪場があるかどうか、また、電車利用を想定して駅から徒歩5分以内かどうかもチェックしました。
外国人講師かどうか
できるだけネイティブの先生から発音を教わりたいという希望があったため、外国人講師が在籍している教室に限定して調べていきました。
その際に、英国人よりもアメリカ人やカナダ人から教わりたい希望があったため、ネイティブ講師のいる教室にさらに絞って調べました。
また、当時まだ子どもが2歳だったこともあり、人見知りや場所見知りもあったため、親子レッスンを行っている、または日本人のアシスタントがつく教室を中心に調べていきました。
外国人講師は子どもの扱いが上手かどうか、幼稚園の教諭資格などを持っているかどうかもチェックしました。
レッスン内容
筆者の場合はフラッシュカードや詰め込み式のレッスンはできるだけ避けたかったので、絵本の読み聞かせをしてくれたり、歌やダンスを中心にレッスンを進めていくような、講師とのコミュニケーション重要視している教室を探しました。
また、発音やフォニックスを中心に学びたかったので、マンツーマン、もしくは少人数の授業スタイルを取っている教室を中心に決めていきました。
実際に通った子供英会話教室について(モデル・ランゲージ・スタジオ)
次に、筆者の子供が実際に通っていた英会話教室について紹介します。
モデル・ランゲージ・スタジオは略してMLSと呼ばれています。創立47年の老舗教室であり、ドラマメソッドという会社独自の指導法が特徴です。
ドラマメソッドというのは、たとえば今日はお店屋さんごっこをしましょう、という授業があり、先生は店員さん、子ども達はお客さん役になり、自分たちで台詞を考えながら、劇を通して会話ができるようになっていくという指導法となっています。
実際に子どももこの指導法を受けていますが、慣れてくると本当に自然に英語で会話ができるようになり、また、お友達同士でも日本語で話すことなく、英語で話し、笑いあっていてとても驚きました。
また、幼児向けのクラスはほぼ外国人講師が担当しており、小さい子のクラスは日本人のアシスタントも付くのでとても手厚い対応になっています。
子どものトイレの補助はもちろんのこと、授業後の連絡事項、どのような授業を行ったかなどは、日本人のアシスタントさんが日本語で保護者に伝えてくれるので、その点もとても安心でした。
MLSは担任制なので、1年間同じ先生とアシスタントが担当してくれます。外国人講師は小さい子が大好きな人が多く、子ども達も皆リラックスして授業を受けていたことと、抱っこしてもらったり沢山遊んでくれたことが印象的でした。
子供英会話教室に通って良かった点
子供英会話教室に通って良かった点について3つ挙げます。
アルファベットをすぐに覚えることができた
小学校に入るまで、読み、書きをほぼしていなかったことを後悔していましたが、驚くべきことに大文字のアルファベットはひらがなが読めるようになった時よりも早く読めるようになりました。
また、書くことに関してもひらがなより早く習得できたこともあり驚きました。
本人に確かめてみたところ、アルファベットの方が、自分でも不思議だけれどもひらがなより簡単に思ったとのことでした。
このことから、幼少期から英語に触れていたため、読み書きはしていなかったとしても目に飛び込んでくるアルファベットを頭に記憶していたと考えられます。
そして、小さいころから無理に読み書きをさせなくとも、自然と五感で触れているという環境が子どもにとってアルファベットの読み書きの習得を早めたのだと思いました。
英語に対しての自信がついた
相手が何を言っているのか理解できないと、大人でも動揺してしまったり落ち込んでしまうと思います。
また、英語に対して漠然とした苦手意識を持っている日本人はとても多いと思います。
わが子にはそういった苦手意識をできるだけ持って欲しくないという希望があったため、幼少期から英会話教室に通うことにしました。
そして幼少期から英語に触れていた結果、6歳の現在は英語に対しての自信をつけることができております。
たとえば、旅行先で外国人の旅行客に会った時にも、自分から積極的に挨拶ができるようになり、産まれてから現在まで、外国人への抵抗感や苦手意識は持っていません。
英語教室での授業中も、もし間違っていたら恥ずかしいから答えたくない、外国人の先生に対してなんとなく恥ずかしい、という考えがないので、先生とも良い関係を保ちながら授業を受けることができています。
そういった意味では、幼少期から外国人講師の授業を受けていて本当に良かったと思っています。
リスニング力が身についた
「耳の黄金期」は3歳くらいまで、言語の「臨界期」は10歳から12歳くらいまで。という話を時々耳にします。
臨界期が何歳まで続くのかということに対してはまだ結論が出ていないようですが、わが子にはぜひ耳の黄金期までに英語に触れさせたいと思い、英会話教室に通い始めました。
2歳の頃の授業内容は、絵本の読み聞かせや、ブロック遊び、塗り絵、工作などの遊びを通して学んでいくものでした。
そして、遊びの中で英語のシャワーをたっぷりと浴びることで、リスニング力が身についていったのだと思います。
6歳になった現在では、先生の発音に対してほぼ間違えることなく同じように発音することができるようになりました。
ただ遊んでいるだけだと思っていた授業も、子どもにとっては耳を鍛える重要な機会となっていたのだと思います。
子供英会話教室に通って後悔している点
子供英会話教室に通って後悔している点について2つ挙げました。
個人的な感想になってしまうので、あくまで参考にしてください。
オンライン英会話教室に比べて費用が高額だった
オンライン英会話教室なら、入会金・年会費は無料、施設維持費も無しというところが比較的多いです。しかし、通塾の場合は入会金も大抵はかかりますし、年会費や施設維持費もかかる場合が多いです。
また、月謝も通塾に比べればオンラインの方が安価な場合が多いです。
テキストに関しても、通塾の場合は何冊か購入することが多いですが、オンラインの場合は、オンライン上のテキストを使ってテキスト代がかからないということもあるので、通塾の方がオンラインよりはお金がかかってしまうところは残念な点でした。
ただ、通塾の場合はクレヨンやハサミを貸し出すために、生徒の人数分用意しておかなければなりませんし、工作をすることも多いので材料費もかかります。
また、空調費や人件費などがかかることも理解できますので、そのあたりは仕方がないかなと思っています。
読み書きに全く触れなかった
これはあくまでも筆者の場合ですが、英会話を中心とした教室にしたことと、聞くこと、話すこと、コミュニケーション能力を上げることを重要視していたため、読み書きにはほぼ触れなかったことを少し後悔しています。
当時は子どもがまだ小さかったため、ひらがなの読み書きの練習が先だと思ったことと、他の習い事との兼ね合いもあったため、読み書きを教えてくれる英語教室に通うことに難しさを感じていました。
家庭学習で補おうとドリルもしましたが、なかなか覚えるのは難しい様子でした。
もし日本人の先生から読み書きの授業も平行して行うことができていたなら、なお良かったなと思います。
幼稚園や保育園が始まると時間に余裕が無くなってしまうので、その前に外国人講師から「聞く」、「話す」を学び、日本人講師から「読み」、「書き」を学ばせてあげたかったのが本音です。
子どもによって成長のスピードが違いますので、早くから読み書きができる子であれば「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の四技能を早くから学ぶことで、その先にあるコミュニケーション能力も伸ばしていけると思います。
子供英会話教室を選ぶ時に注意してほしいポイント
年会費や施設維持費の確認
教室によりけりですが、年会費を設けている教室もあります。また、空調やシステムなどの施設維持費を引き落とし項目に入れている教室もありますので注意が必要です。
教材費も教室ごとに異なりますので、料金の部分はじっくりと隅々までチェックすることをおすすめします。
入会金が無料だと思って入会しても、他の設備費や教材費を考えると他の教室の方が安かったなんでこともあります。
日本人アシスタントがいるかどうか
外国人講師が担任の場合は、日本人アシスタントがいるかどうか確認しておくことをおすすめします。
日本人アシスタントがいれば、子どもが急にトイレに行きたくなった時や、先生の指示がきちんと理解できない時に補助してくれますので、レッスンをはじめたばかりの子やまだ小さくて身の回りのことが心配な子の場合は親としても安心できます。
ホームページに記載が無く不安な場合は、直接電話で確認してみるのもおすすめです。
1クラスの最大収容人数
1クラスの人数があまりにも多いと、先生の目が行き届かなくなり、細やかなケアが期待できない場合があります。
また、講師が1人1人に接する時間も減ってしまうので、せっかく外国人講師の授業を受けていても結局お友達と日本語で話していた……という状況になってしまいます。
理想は1クラス6人ぐらいですが、人気の教室の場合は定員を12人ぐらいにしている場合もあり、注意が必要です。
その際にはどのように子供達のケアをしているのか、体験レッスンや見学を通して確認してみる必要があります。
まとめ
子供英会話教室についてご紹介いたしました。
外国人講師と日本人講師、それぞれ強みが違っておりますので、お子さんにどんな勉強をさせたいのかを考えつつ、お子さんにピッタリ合った講師を選んであげたいですね。
また、グループレッスンやマンツーマンレッスンについても、それぞれメリット、デメリットがありますので、お子さんの性格や雰囲気によって保護者がその子に合わせた教室選びをしていくことをオススメします。
様々な会社が体験レッスンを用意していますので、ぜひ活用してみてくださいね!