幼児期の早期英語教育 3つのメリット・2つのデメリット

平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。


小学校での英語教育の必修化をきっかけに、小学校に上がる前の段階の英語教育に注目が集まっています。

株式会社ジャストシステムが実施した「新学習指導要領」に関しての意識調査では、保護者側も教師側も制度実施にあたって不安を感じていることがわかりました。

 

特に保護者が主に感じている不安は以下の3つです。(複数回答あり)

  1. 英語を教える教師の英語力( 41.3 %)
  2. これまで英語を習ってきた児童と、学んでこなかった児童の学力差( 33.0 %)
  3. 授業数、学習量が増えることによる児童への負担( 30.7 %)

親としてできることは、小学校入学時点での英語力の差でしょうか。

実際に筆者の私もこれを知って知人に聞いてみたのですが、思ってたより多くの家庭が小学校入学する前にお子さんが英語に触れるようにするのだとか、、
(体感私の周りの3分の2くらい)

英語学習が小学校から本格的に取り入れられるにあたって、小学校入学前に英語を学習させる必要があるのではと思った方も多いと思います。
この記事では、早め早めにお子さんに英語に触れさせねばと思った親御さん向けに早期英語教育のメリット・デメリットをわかりやすくまとめています。

※この記事の情報は2020年10月の情報です。
 最新の情報は各自治体にお問い合わせください。

この記事では、以下の2人のやりとりを通じてトピックについて深掘っていきます。

ふみ先生
プリスクールの園長先生
10年以上園長をしている
さおりさんのお隣さん


さおりさん
1歳児の母
育休をして3ヶ月
プリスクール探し中

 
さおり
小学校から英語教育が必修化するって聞いて、早い段階から英語嫌いにならないか心配です。。
 
 
ふみ先生
そうですよね。。
実際に一度英語が嫌いになってしまうと、そのあとも引きずってしまうお子さんも多いです。
 
ふみ先生
さおりさんのように心配する親御さんも多いはず、
早期に英語教育を始めるべきかどうか、詳しく見ていきましょう。
 
 
 

早期英語教育のメリット

プリスクール風景(6)

①ネイティブに近い発音や英語耳を手に入れることができる

 
さおり
幼少期を海外で過ごした帰国子女の方って発音がすごくいいですよね。
 
ふみ先生
幼少期から英語を鍛えることで、ネイティブに近い発音や英語耳を手に入れることができると言われていますね。
 

「英語学習は早ければ早い方がいい」というのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

これは、発音などの技能的な部分について科学的に正しいされています。
ある論文によると「10歳を過ぎてから言語学習を始めても、その言語を完璧に習得することはできない」と言われています。

 

では、実際には何歳のときに英語学習を始めるのがベストなのでしょうか。

結論からいうと、科学的には3歳~5歳の間に英語学習を始めるのが適切だといわれています。
なぜなら3歳〜5歳は学習能力が非常に高い時期で、英語耳ネイティブに近い発音を手に入れられる可能性が高いと言われているからです。

0歳~2歳の間は、周りに入ってくる音を吸収して情報を集めようとしている段階で、まだ言葉を使うには至っていません。
3歳~5歳になって、お母さんや周りの人の話す言葉を聞いて会話を学習するようになると、周りの音を言語として学習するようになり、英語学習の効果も出やすいと言われます。

※発達段階については、個人差があります。

また、3歳~5歳は脳細胞が非常に活性化される時期です。
歳をとるにつれて脳細胞の活発度合いは下がり言語学習能力も下がってしまうので、脳細胞の活動が活発である3歳~5歳に英語を学び始めることが効果的だと言われています。

他にも、情報を吸収しやすい時期だからこそ、英語のリズム日本語では用いられない発音を身につけることができると言われています。

科学的には3歳~5歳で日本語の音を綿密に聞き取ることができるようになると言われています。
その時期に英語学習をすることで、よりネイティブに近い発音や聞き分ける耳を得ることができます。

子音で終わる単語の聞き分けや、rとlの発音など、日本語にない聞き分けや発音の習得は、大人になってからでは難しいといわれています。

早期英語教育をすることで、吸収能力の高い年代に学習ができ、ネイティブに近い発音や聞き分け能力を得ることができます。

 
ふみ先生
実際に外国に行って発音が悪いなんて言われることはもうなくなったみたいですが、
いい発音ができると、お子さんが自分の英語に自信を持つようになるので、どんどん上達していた子は何人もいました。

 

②他文化に対して寛容になる

 
ふみ先生
最近はグローバル化が進んで、日本でもたくさんの外国の方を見るようになりました。
いろんな文化に物怖じせず付き合っていく、そういった力も大事になって来てますね。
 
さおり
確かにそうですね。
自分の子供が将来日本で働くとは限らないし、、

 

他人に対する差別や偏見は幼少期の経験を軸に形成されることが多いと言われています。
特に、幼少期の経験から潜在的に持っている意識は変えることが難しく、幼少期に多様な価値観に触れておくことは重要です。

幼少期から他文化に触れることで、多様な人々や価値観を受け入れる寛容さを持つ子どもを育てることができると言われています。

社会のグローバル化が進むなかで、将来子どもが外国の人と協力して仕事をすることも大いに考えられます。文化や言語の違う人を受け入れて協力する力は今後大いに必要になってくるでしょう。

また、ネイティブ講師など実際に外国の人と触れ合うことで、子どものコミュニケーション能力の向上が期待できます。

「どう伝えたら相手に自分の気持ちを伝えることができるか」
「どのようにお願いすればいいか」
といった英語というコミュニケーションの手段を通して、子どもに考える機会を与えることができます。

他文化に寛容に接する価値観や、外国の人とコミュニケーションする力は、今後お子さんが持っていても損はしないでしょう。

③中学校の英語学習をスムーズに始めることができる

 
さおり
中学校に上がった時に多少でも英語ができると、
周りに劣っていると感じて、英語嫌いになることもなさそうですね。
 
ふみ先生
そうですね。
英語学習が始まって最初のテストでつまづいてしまうと、その後もずっと英語嫌いなんて子も少なくありません。
 
ふみ先生
中学校の英語教育はまだ始まったばかりです。
まだ英語を教えることに慣れていない先生の方もいらっしゃるので、幼少期から基礎を固めておくことが肝心ですね。

2021年度から新しい学習指導要領に基づいて、授業が進められるのをご存じでしょうか。
今回の改定では、英語の授業で「読む」「聞く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」の4技能5領域を総合的に充実させることを目標に掲げています。

実際のところ3年間で105時間分の英語の時間が増えるとのことで驚きました。

日本語も学習途中のなか、いきなり英語の授業が大幅に増えることに対して不安になる保護者の方も多いと思います。

中学校に入っていきなり本格的に英語を学ぶと、英語に対して拒否感をいだいてしまう学生も少なくないようです。
小学校や小学校に入る前に、英語に慣れるという点でも早期英語教育にメリットがあります。

小学校でも英語を扱う時間が増えているので、早め早めに英語に触れさせておくことが大事だといえます。

早期英語教育のデメリット

プリスクール風景(7)

学習する負担が増えてしまう

 
さおり
英語の勉強をやりすぎて、日本語の能力がいまいち育たないと本末転倒ですよね、、
テレビで幼少期を海外で過ごしたせいで日本語が不十分なタレントを見ると、心配になります。
 
ふみ先生
そうですね、私の周りでも幼少期の言語教育が中途半端だったため、日本語も英語も不自由な子供を見るようになりました。
 
ふみ先生
私の友達に幼少期を海外で過ごした友達がいるのですが、その人は幼少期の勉強が一番しんどかったと言っています。
覚えることが多くて多感な時期に、日本語だけでなく英語の勉強もするというのはやや負担が大きいのかもしれません。
 

最近では、幼少期に英語教育ばかりに注力しすぎるあまり、母国語の日本語の学習がおろそかになってしまた子供についてメディアでも取り上げられるようになりました。

このように母国語も第二外国語も十分なレベルに達していない状況をセミリンガル(ダブルリミテッド)といいます。
年齢相応レベルの会話がスムーズにできないため、問題視されています。

過度に英語教育に注力した結果、母国語の日本語もまともに話せないようでは本末転倒です。

セミリンガルになりやすいとされるのは、親の海外駐在などで年齢が若い時期に日本以外で生活する子どもです。
それらの子どもは、学校では英語などの言語を使って、家族との会話は日本語が中心となるので、日々のコミュニケーションから負担を感じやすいといえます。

海外で過ごしている子どもとは環境が違うものの、幼少期にプリスクールに通うことで同じように子どもに負荷をかけてしまうことは十分にありえます。
言語の学習能力などの個人差や環境によって左右されますが、ご家庭で安心して母国語でコミュニケーションできる環境を築いていくことが大事です。

さらに、母国語の発達が進んでいないと論理的に考える力も育たなくなると言われています。
思考力は言語力と密接に関係しており、英語教育に時間をかけるあまり、児童の考える力が育たなくなってしまう可能性があるということも考慮にいれておいたほうがいいでしょう。

プリスクールに入学するのが早いから良いというわけではありません。
自分の子どもが日本語で思ったことや考えたことを表現できるようになっているのか、親御さん自身がお子さんのコミュニケーション能力を考えた上で、適切な時期に通い始めることがベストです。

 

英語嫌いになる可能性がある

 
ふみ先生
親が英語教育をやらせるだけだと、子供の英語力が伸びるばかりか逆に低下してしまいます。
長年プリスクールの園長をしていますが、一度英語嫌いになった後にもう一度英語を好きになることはあまりないですね。。
 
 
さおり
確かに、、親の押しつけにならないようにとは気づかっていました。
子どもの将来のためを思っても、子ども自身にやる気がなければ効果的ではないですもんね


英語教育を子どもに押し付けるあまり、子どもが英語に拒否感を抱いてしまうということはしばしばあります。
英語は将来役に立つからと高いお金を支払ってプリスクールや英会話教室に通わせても、逆に英語嫌いになってしまうなんでことも、、

特に英語に関して言うと、一度英語アレルギーになってしまうと、小学校以降の英語学習でもモチベーションがあがらず周囲と差が生まれてしまうこともあります。

重ねてになりますが、英語嫌いになってしまう一番の理由は、親の気持ちの押し付けにあることが多いです。
幼児のモチベーションが低いのに、英語学習を強要してしまっては意味がありません。

プレッシャーを与えて過度に子どもに結果を求めるのではなく、子どもの学習意欲と向き合いながら自発的な英語学習を促すことが一番重要です。

幼少期から英語を学ぶことは義務ではありません。
コミュニケーションを通して楽しく英語を学ぶといったコンセプトのプリスクールも増えてきました。

子どもが生き生きと英語を学ぶことができるのかという観点で、プリスクールを探してみてはどうでしょうか。

グローバルに見る日本の英語教育

早期英語教育に対する文部科学省の見解

平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。

文部科学省HP「小学校外国語活動」より

上記の通り、2011年からすでに小学校での英語学習が少しずつ始まっていますが、「2020年には小学校3・4年から英語が外国語活動となり、小学校5・6年からは英語が教科として授業が行われる」とされています。

今後海外からの旅行者や移住者が増えていくにあたって、英語の必要性はどんどん高まっていきまます。文部科学省の新要領を見据えて、早期から英語学習を始めることをおすすめします。

 

各国の英語力比較

 先進国のなかでも日本の英語力が圧倒的に低いと言われていますが、実際はどうなんでしょうか。

下の画像は、アジア各国のTOEFL iBTテストの平均値です。
一番右の列が合計点になっているので、そちらをご覧ください。

日本の平均点は71点で、90点のインドや89点のマレーシアと比べると非常に低いことがわかります。

参照元:Test and Score Data Summary for the TOEFL iBT Tests

 
さおり
日本の英語力ってこんなに低いんですね。。
 
ふみ先生
確かに他国と比較してみると低いですね。
ですが、英語力がある人材が多くない分、英語力があるだけで海外で周囲から一目置かれることもあるはずです。
英語を身につけておくことだけでも将来の日本を背負う人材になる可能性は十分にあります!
 

イマージョン教育とは

プリスクールを調べるに当たってこの言葉を何度か見たと言う人もいるのではないでしょうか。
英語をコミュニケーションの手段として、学校にいる間のコミュニケーションは全て英語で行う教育と捉えて問題ないと思います。

中途半端に英語を学習するのではなくて、自分の思いを伝えたり表現するためには英語を使わないといけないため、
学校生活を通して英語を習得していくという特徴があります。

子どもが感じる負荷はやや大きいですが、勉強のためと言う意識ではなく、
日々を過ごす中で徐々に英語でのコミュニケーションに慣れていくので英語嫌いになることも比較的少ないです。


ちなみに、イマージョン教育の「イマージョン」は英語で「浸かる」という意味です。
学校にいる間は英語にどっぷり浸かることで、自然なコミュニケーションを身につけるねらいがあります。

逆に言うと、英語を話さないといけない環境に身をおくことで、英語の上達スピードが格段に上がると言うわけです。

イマージョン教育の始まりは、カナダだと言われています。
公用語であるフランス語の習得させるために、国語以外をフランス語で学ぶことを決めたのがイマージョン教育ができた背景です。

その教育方法が今に至っても効果的とされており、日本のプリスクールでも採用している学校が多いです。

イマージョン教育を行う日本のプリスクールでは、ネイティブの先生と英語で会話をするだけでなく、昼休みなどの遊びやカリキュラムの歌やダンスを英語で行うことが多いです。
他の幼稚園や保育園が日本語で行っていることを英語でやるということでハードルは少し高いですが、それだけ英語に触れる時間が増えるということなので、上達も早いです。

簡単な挨拶や指示文を理解できるようになると、ネイティブの人とも会話が弾むようになって子ども自身も英語を学ぶことが楽しくなっていきます。

脳が柔らかてなんでも吸収する幼児期だからこと、イマージョン教育を受ける意味があるのではないでしょうか。

まとめ

プリスクール風景(8)早期英語教育も一長一短で、お子さんの成長に合わせて通う時期を決める必要があるといえます。
日本語でのコミュニケーション能力や思考力は十分にあるのか、英語に対するモチベーションは十分にあるのか、ご家庭で話し合ってみるのもいいかもしれません。

また、小学校や中学校で英語教育が始まるからプリスクールに行くとなるのではなく、どういうお子さんに育てたいかという点も考えてみることをおすすめします。

実際のところ、英語ができるだけで選択肢が何倍にも広がります。
ご家庭の教育方針や考え方に近い学校があれば、ぜひ話を聞いてみてはどうでしょうか。

今回は、早期英語教育のメリットとデメリットをまとめて紹介いたしました。

 
さおり
親として子どもにどう育ってほしいかちゃんと考えることが大事だと思いました。
単純に我が子をプリスクールに通わせていてはだめなんだと、、
 
ふみ先生
そうですね、プリスクールに通わせることを決めても、そこからどのプリスクールに通わせるかも大事なポイントです。
 
ふみ先生
英語嫌いになってしまわないか、子どもの負担になってしまわないか、など不安にさせたかもしれませんが、幼児期の英語教育を考えている方は、一度お近くのプリスクールで相談してみてはどうでしょうか。
プリスクールも幼児期の英語教育についてはプロで、そのような悩みを持ったご家庭に何度も出会っているので、きっとお悩みを解決してくれるはずですよ!
 
 
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