モンテッソーリ教育とは|プリスクールや英語教育の保育園・幼稚園の特徴

モンテッソーリ教育という言葉は聴いたことはあるけど詳しく知らないという方も多いと思います。

今回は実際にモンテッソーリ教育をしているプリスクールを紹介しながら、
モンテッソーリ教育のメリットやデメリットについて解説していこうと思います。

プリスクールやインターナショナルスクールをお考えの方は知っていて損はないので、ぜひご覧になってください。

 

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育はイタリア・ローマで女性医師のマリア・モンテッソーリによって考案されました。

モンテッソーリ教育とは

「子供には自己教育力が備わっている」という考えをもとに、その自己教育力を発揮できるような環境を整備し、自発的にやってみたいと思えるような活動の提示をする教育です。

 

歩くことって教えなくても自分でいつかできるようになりますよね。
それが自己教育力です。
自分を育てようとする力のことを言います。

この自己教育力を最大限に使えるような環境を維持し、子供が自ら選んで活動することを手助けすることが大人のすることであり、決して一方的に教え込むのではありません。

モンテッソーリ教育を通して自立・責任感・自ら学び続けようとする力を養っていくことができます。

最近は時代の移り変わりも早く、10年後の世界すら想像するのが難しいです。
どんなことが起きても自分で考え、決断し、行動できる子供に育てるには素晴らしい教育法ですね。

 

モンテッソーリ教育に必要な3つの要素

モンテッソーリ教育が成り立つためには3つの要素が不可欠です。

  1. 教具
  2. 環境
  3. 大人(教師)

教具

モンテッソーリ教育で使われている教具は独自に開発されたものです。

子供は見たり聞いたりするだけではなく、体全体を使って学習します。

モンテッソーリ教具は、子供の体の発達に合わせて5つの敏感期というものに分類し、
それぞれの敏感期に合わせて学習内容を吸収しやすく工夫されています。

5つの敏感期

敏感期とは成長する過程で発達段階に合わせたある物事に対して感受性が強くなり、環境から学習しやすい時期のことです。

以下では、分類された5つの敏感期をご紹介します。

 

日常生活

日常生活の練習をすることで身体機能を発達させることが目的です。

自分の体をコントロールできるようになると自分のことを自分でするようになり、「自分でできる!」と自信がつくことで自立します。

 

言語

子供は周りの環境に合わせて言葉を習得していくので、言葉の量や質は周りの環境に影響を受けます。

モンテッソーリ教育では独自に開発された絵本やカードの教具を使って、話す・読む・書くという作業をします。

たくさんの質の良い言葉に触れることで、子供の成長を育みます。

 

算数

「算数の敏感期」はエレベーターの数字のボタンに興味を持ち、数えたりするようになる時期です。

教具を使って、最初は「数が大きくなると多い、小さくなると少し」という抽象的な感覚から最後には具体的な数字の概念が身につきます。

 

文化教育

文化教育を通して、世界のいろんな文化の知識を習得します。
文化とは範囲が広く、いろいろな国の音楽・美術・料理・宗教などのことです。

国旗かるたや地球儀、世界地図や日本地図のパズルなどの教具があり、わかりやすく工夫されています。

 

感覚

五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)の発達が目的です。
なんでも口に入れたり、触ろうとする時期にあたります。

五感の発達を促す教具には、視覚を養う色鮮やかなものや触ってわかるサイズの違う形をはめていくパズルのようなものなどいろいろあります。

 

環境

子供に自己教育力が備わっていても整った環境がなければそれは発揮することはできません。
自分からやってみたい、挑戦したいと思えるような環境が必要です。

 

整った環境とは以下の3つです。

  • 整理整頓できている
    子供が自分のしたい教具を手に取りやすいように、わかりやすく整理されていることです。
  • 作業できる場所
    活動内容に合わせて作業できる場所が確保されることが大切です。
    イスやテーブルが必要だったり、床で広いスペースを使ったりと様々な状況にも対応できるようにしておく必要があります。
  • 子供に合ったレベル
    子供のレベルに合った教具がそろっていなければなりません。

 

1人1人に合わせて変える必要はありません。
今のレベルに合っていない教具が目に入るところにあると興味を持ち、もう少し後で使うタイミングの時に戸惑うことなく使えます。

 

大人(教師)

モンテッソーリ教育では周りにいる大人である両親や教師のことを「援助者」と言います。

「援助者」のするべきことはその言葉通り援助であって、一方的に教え込むことではありません。
子供が自分から活動を選択し、集中しやすい環境を作ることが役割です。

環境を整えたり、見守ることで子供の自己教育力をサポートすることができます。

 

モンテッソーリ教育のメリット・デメリット

モンテッソーリ教育のメリット

モンテッソーリ教育のメリットは以下の4点です。

  1. 自立する
  2. 積極的になる
  3. 集中力がつく
  4. 情緒が安定する

 

①自立する
モンテッソーリ教育は自分でその日の活動を決めて自由に取り組みます。
自分で決断し行動するということを幼い時からするので自立することができます。

②積極的になる
自分の好きなことを選んでするので自らやってみたいと思ったり、好奇心旺盛になり積極的に行動することができるようになります。

③集中力が身につく
自分の好きなことをするので集中して作業にとりかかります。それを続けることで自然と集中力が身につきます。

④情緒が安定する
自分のしたいことを気が済むまで集中する時間があることで満足し、落ち着いた性格になります。

 

モンテッソーリ教育のデメリット

モンテッソーリ教育のデメリットは3点あります。

  1. 協調性がない
  2. 子供らしくなくなる
  3. 体を動かすのが好きなお子さんにはつまらないこともある

 

①協調性がない
自主性を大切にするモンテッソーリ教育を受けた子供は、「みんなと同じことをする」という日本でよくあるスタイルに慣れていなく、一般の小学校に入った時に、協調性に欠けて馴染めないというのをよく聞きます。

最初は馴染めないこともありますが、子供の順応性は素晴らしいです。
子供によって時間の差はありますが、少しずつ周りとの距離感をつかめ馴染める子供がほとんどです。

 

②子供らしくなくなる
モンテッソーリ教育は自立することが目的なので、モンテッソーリ教育を受けたお子さんはその教育を受けていないお子さんより少し大人びています。

よく言えば「自立している」「しっかりしている」ということですので、気にする必要はありません。

 

③体を動かすのが好きなお子さんにはつまらないこともある
モンテッソーリ教育の活動内容は室内ですることが多いです。
屋外で活動することもありますが、座って作業することがメインです。

お外で元気に走ったり体を動かすのが好きなお子さんには物足りなく、つまらないと感じる場合もあります。

外の活動が少ないのはスクールがやはり都心部に多いので、広い敷地が確保できないという理由もあるので、お近くのプリスクールを実際に見に行ってみてはどうでしょうか。

 

モンテッソーリ教育をしているプリスクール

モンテッソーリ教育をしているプリスクールを5校ご紹介します。

  • ネスインターナショナルスクール(世田谷区)
  • 成城モンテッソーリプリスクール(世田谷区)
  • クランテテ三田プリスクール(港区)
  • ザ・ネスト・モンテッソーリ・スクール(港区)
  • ケンブリッジインターナショナルスクール(世田谷区)

 

ネスインターナショナルスクール(世田谷区)

ネスインターナショナルスクール
(公式サイト:https://www.nes-international.com/)

ネスインターナショナルスクールではモンテッソーリ教育とともにバイリンガル教育も行っています。
英語のレッスンだけでなく、保育時間も外国人講師が参加するのでずっと英語に触れることができます。

カリキュラムの中には公園遊びの時間があったり体育の時間もあるので体を動かす時間もあります。

保育可能な時間も幅広く、開園時間内であればいつでも登園・降園可能だったり、オーガニック食材を使ったお弁当の準備もあるので忙しいお母さんも安心して預けることができますね。

スクールでの日々の様子は連絡帳として使われるkidslyというアプリを使って保護者に伝わります。
写真も掲載してくれるので預けてる親としてはうれしいですね。

他にもウェブカメラが設置されていて、遠くに住んでいる祖父母も仕事の合間の保護者も見学することができます。


対象年齢:0~5歳
住所:東京都世田谷区野沢2丁目34-2 サンワイズ野沢3F
電話番号:03-5787-6280
保育時間:平日8:00~20:00、土曜9:00~18:00

公式サイトはこちら

 

成城モンテッソーリプリスクール(世田谷区)

成城モンテッソーリプリスクール(世田谷区)
(公式サイト:https://www.seijomonte.com/)

成城モンテッソーリプリスクールではいろいろな種類のクラスがあるのが特徴です。

めずらしいのは1歳半までの未歩行児対象のニドクラスです。
保護者も一緒に参加する45分のクラスで、手足・指先の訓練の教具を使います。

クラスの最後には保護者向けにおうちでも役に立つ情報をお話してもらえるので、帰ってからも活用できますね。

モンテッソーリ団体の中でも国際的な基準となっている国際モンテッソーリ協会は、マリア・モンテッソーリが設立した団体です。
成城モンテッソーリプリスクールでは、この国際モンテッソーリ協会公認ディプロマ取得した教師による指導なので安心して預けることができますね。

成城モンテッソーリプリスクールには屋外のベランダがあり、お天気の良い日にはお外で活動することもあるので、
室内ばかりでは物足りないお子さんにおすすめです。


対象年齢:~小学3年生ぐらいまで
住所:東京都世田谷区成城2-35-11成城ホームズ305号室
電話番号:03-5727-8644
保育時間:平日9:30~18:15、土曜10:00~12:00(保育時間はクラスによる)

公式サイトはこちら

 

クランテテ三田プリスクール(港区)

クランテテ三田プリスクール(港区)
(公式サイト:https://clantete.com/index.php)

クランテテ三田プリスクールは、保育園としての「ナーサリークラス」、幼稚園としての「キンダークラス」、幼稚園が終わってからの「アフタークラス」と時間が異なる3つのクラスがあります。

延長保育も最長で21時まで受け入れ可能で、昼食・夕食の提供もあるのでお仕事をされているママにはとても助かる内容です。

スクールには保健の先生がいたり、お子様の体調が悪くなった時に保護者の方がお迎えが不可能な場合は、
事前に登録しておけば病児シッター「マザーネット」と連携してお迎え・自宅での看病もしてもらえるなどサポート体制は万全ですね。

スクールでの様子は「ルクミー」というメディアサービスを使って写真や動画で見ることができます。

学習内容はモンテッソーリ教育をメインに、体操や英語の時間を取り入れており、モンテッソーリ教育の時間をたくさん受けたいと思われるお母さんにはオススメです。

公式サイトで各クラスの空き状況を確認できるようになっています。
人気のスクールなのでぜひ該当のクラスを確認してみてください!


対象年齢:2~6歳(小学生のアフタースクールあり)
住所:東京都港区 三田1-3-31 FORECAST三田3F
電話番号:0120-917-115
保育時間:平日8:00~19:00(クラスによる、延長保育あり)

公式サイトはこちら

 

ザ・ネスト・モンテッソーリ・プリスクール(港区)

ザ・ネスト・モンテッソーリ・プリスクール(港区)
(公式サイト:https://www.thenestmontessoritokyo.com/)

ザ・ネスト・モンテッソーリ・プリスクールはモンテッソーリ教育を英語と中国語で行っているめずらしいスクールです。
英語はありますが、中国語を使ってはなかなかめずらしいですよね。

世界では英語はもちろん、中国語も使うことが多くなっている今、わが子が将来、中国語も話せたらと思う保護者の方も多いのではないでしょうか。

ザ・ネスト・モンテッソーリ・プリスクールはクラスの子供たちにはしっかり目が行き届くように少人数制とし、国際モンテッソーリ教師資格を持った教師が指導します。
預ける親としては、少人数制はとても魅力的ですね。

クラスの種類も豊富にあり、めずらしいのは妊娠7ヶ月~生後14ヶ月までのマム&ミークラスです。

モンテッソーリ教育の観点から出産前にできることなどのお話が聞けたり、生後14ヶ月までは親子で参加し、歩けるまでにお家でできる運動能力を促す方法などを教えてもらえます。

このクラスに参加することで、お子さんにもお母さんにもお友達ができて次のインファントクラスにステップアップしやすくなることもあるのではないでしょうか。

それ以外のクラスはインファント・コミュニティー・プログラム(14ヶ月~3歳)、プライマリー・プログラム(3歳~6歳)、アフタースクール・クラス(2.5歳~6歳)、土曜日クラス(14ヶ月~6歳)があります。

アフタースクール・クラスと土曜日クラスは在籍がなくても参加できるクラスです。

どのクラスも発達段階に合わせて、モンテッソーリ教育の指導を行っています。


対象年齢:14ヶ月~6歳
住所:東京都港区東麻布3-4-7​
電話番号:03-5561-5680
保育時間:平日9:00~17:00 土曜10:00~12:00(クラスによる)

公式サイトはこちら

 

ケンブリッジインターナショナルスクール(世田谷区)

ケンブリッジインターナショナルスクール(世田谷区)
(公式サイト:http://cis-japan.co.jp/)

ケンブリッジインターナショナルスクールでは英語圏で母国語を学ぶ子供と同じように自然に英語を身につける環境を整えています。

ケンブリッジインターナショナルスクールでは、モンテッソーリ教育の子供の自己教育力を前提に「自然に教育的な環境に子供たちを置けるような先生と生徒の密接なコミュニケーション」を大切にされています。

プリスクールはモーニングコースとレギュラーコースがあり、お子さんのペースに合わせたコースを選択することができます。
慣れるまではモーニングコースの短時間で、慣れてきたらレギュラーコースに変更するといった使い方もいいですね。

また、幼稚園や小学校が終わってからのアフタースクールの受け入れも行っているので、小学校に入学しても引き続き、英語教育を受けることも可能です。

様々な教具が準備されていて、子供がじっくり選んで自主的に使いたいと思えるように時間もたっぷり与えられています。


対象年齢:1歳~6歳(小学生のアフタースクールあり)
住所:東京都世田谷区桜新町1-8-8 3F
電話番号:03-6413-6450
保育時間:8:30~18:00(延長保育あり)

公式サイトはこちら

 

まとめ

  • モンテッソーリ教育とは「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」を目的とした教育
  • モンテッソーリ教育に必要な要素は教具・環境・大人
  • モンテッソーリ教育のメリットとデメリットを考えると子供の向き不向きがある
  • 都内のモンテッソーリ教育を受けれるプリスクールを5つご紹介

モンテッソーリ教育をしているプリスクールでも各校に個性があって、お子さんとの相性もあります。
体験入学や見学をしてみてはどうでしょうか。

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