0歳から英語教育を行う上で把握すべきことや早期英語教育が良いとされる理由、おすすめの動画や教材、英会話教室などについて解説します。
早めに英語教育を始めたいなと思っているご家庭向けに執筆しています。
英語教育は早ければ早いほど良いというのはホント?
0歳から英語に触れさせるのは早いかな、、と思っている方も少くないと思います。
では、実際0歳から英語教育を始めるのは効果的なのでしょうか。
①言語を習得するのに適した時期とは
臨界期という言葉をご存知でしょうか。
言語の臨界期とは、言語をスムーズに習得することが可能な時期のことをいいます。
ある一定の年齢を過ぎると、ネイティブな言語を習得することが困難になるといわれているのです。
この臨界期は、外国語の習得だけでなく母国語の習得にも適用されます。
では、臨界期とは具体的にいつまでなのでしょうか。
言語をスムーズに習得できる年齢(臨界期のリミット)にはさまざまな説があります。
多くの場合、臨界期は12歳~15歳までと言われています。
ある研究では、15歳までにアメリカで英語を学び始めた被験者のほぼ全員が、ネイティブな英語を身に付けたという結果が得られています。
また、LやRのような日本人からみて微妙な音の違いを聞き分けられるようになるためにも、乳幼児期からの英語教育は重要だと言えます。
②英語と日本語の周波数の違い
人によって声の高さが違うのは当然ですが、英語と日本語では優先的に使われる音の高さが違います。
私たちの母国語である日本語の周波数は、125~1,500ヘルツ。
対して英語は、2,000~12,000ヘルツが優先的に使われる周波数です。
そして、それぞれの言語で優先的に使われる周波数帯のことを『パスバンド』と呼びます。
また、聞き取れる周波数は、3~5歳くらいまでに確立するともいわれています。
あまり使われない周波数は、年齢を追うにつれて聞き取りにくくなってしまうのです。
それにより、母国語とは違う周波数の言語は、子供の成長とともに聞き取りづらくなります。
0歳から英語教育を始めることができれば、125~12,000ヘルツの英語と日本語のどちらの周波数も聞き取れるようになります。
このように優先的に使われるパスバンド(周波数)の違う英語と日本語どちらにも、乳幼児期の早い段階で頻繁に触れることにより、スムーズに学ぶことができるのです。
0歳から英語教育を行う上で知っておいてほしいこと
0歳から英語教育を始めることが100%良いという訳ではありません。
0歳から英語を始めるにあたって、ご家庭の考え方や教え方も重要になってきます。
英語学習を子供自身が楽しめる環境づくりをする
0歳児の英語教育では、子供自身が楽しめるようにする工夫が必要です。
乳児期の英語教育は、英語を学ぶ基礎をつくる時期ともいえます。
子供が英語を楽しいと感じれば「もっとやりたい」という気持ちにつながり、英語教育をスムーズに始めることができます。
身体も心も成長が著しい0歳児。
言葉を話すことはできませんが、触れるものからいろいろなことを吸収しています。
「英語を話せる子になるように!」と親が意気込みすぎるのは禁物。
この時期は、子供自身が英語教育を楽しめるような工夫が大切です。
日本語の教育もしっかりとする
0歳からの英語教育には、同時に日本語の教育も重要です。
英語教育に偏りすぎてしまうと、日本語を十分に習得できないという可能性もあります。
このような状態を『ダブルリミテッド』と呼び、2か国語以上を話すことができるが、十分なレベルではない状態のことを言います。
1日30分~1時間程度であれば問題はなく、日常会話を日本語にするなど日本語に触れる時間を多く確保することが重要です。
言語習得は親子同士のコミュニケーションが重要
0歳から始める英語教育には、親子同士のコミュニケーションが必須です。
ただ、英語の歌を流すだけ・英語のアニメを流すだけだと、0歳の赤ちゃんにとっては、ただの生活音の一部になってしまう可能性もあります。
0歳児がもっとも興味があるのはママとパパ。
生まれてまもない0歳の赤ちゃんは、ママの声や体温を心地よく感じます。
ママに抱っこされながら聞く英語、ママの声で聴く英語は心地よく、子供も好きになりやすいのです。
英語の歌を歌う・おもちゃを渡すときに色を英語で言うなど、笑顔でのコミュニケーションは、楽しく英語に触れさせる意味でも重要です。
親子同士、コミュニケーションをとりながら英語教育を行うことで、英語に親しむことができます。
英語教育に使える身近なもの
①絵本の読み聞かせ
0歳からの英語教育として絵本の読み聞かせを行うメリットは3つです。
- 英語の絵本=ママとの楽しい時間になる
- 親子のコミュニケーションの幅が広がる
- 英語を受け入れる基礎が作れる
このほかにも、親も英語の発音の練習になるというメリットも。
読み聞かせる英語の絵本選びは、子供の興味があるものを選ぶのがポイントです。
ここで、0歳児におすすめの英語の絵本を2つご紹介します。
Peek-a-Moo! | 「いないいないばあ」の絵本 動物の鳴き声と名前を覚えられる |
---|---|
THE VERY HUNGLY CATERPILLAR | はらぺこあおむしの英語版(日本語・英語どちらも掲載されているものも販売されている) |
毎日の絵本タイムに英語の絵本の読み聞かせをして、子供が英語に触れる機会を作りましょう。
②英語のCDやYouTubeといった動画
スキマ時間に少しでも英語に触れさせる機会を増やしたいという方のために、YouTubeで見られる動画をいくつかご紹介します。
Super Simple Songs | きらきら星など有名な童謡が楽しめる |
---|---|
Little Baby Bum | 童謡やオリジナルの歌など 数字やアルファベットを覚える |
子供が1歳近くなり、ストーリーやアニメに興味を示すようになったら、物語のある以下のような動画を取り入れるのもおすすめです。
Super JOJO | 赤ちゃん「JOJO」家族の日常シーン |
---|---|
BabyBus | パンダやぞうなど、動物たちのストーリー |
上記の動画は、1歳を過ぎても長く楽しめるものばかり。
赤ちゃんの成長に合わせて、歌やストーリーなどの興味のある動画なら英語教育により効果的です。
③英語のおもちゃ
0歳からの英語教育には、英語のおもちゃもおすすめです。
おもちゃで遊びながら英語に触れることで子供の興味を刺激、違和感がなく英語を受け入れる基礎を作ります。
具体的には、ボタンを押すと英語の歌やフレーズなどが流れるものやパズルなどがあります。
アルファベットパズルは、指先を使うことで集中力を養い、脳の発育にも効果的。
アルファベットが印字されたブロックは、英語教育と同時に想像力を育てられる知育玩具です。
バイリンガルを育てる英語のおもちゃは『フィッシャープライス』や『タカラトミーベビーのはじめて英語シリーズ』が有名です。
英語のおもちゃは、遊びながら0歳児からの英語教育と知育が同時にできるのがメリットです。
おすすめの0歳児向け英語教材
英語教材は、手軽におうち英語教育を始められるものから本格的に英語を習得できるものまで、さまざまです。
ライフスタイルや先を見据えた英語教育のプラン、お子さんの興味や成長などに合わせてメリットの多いものを選ぶことが大切です。
つづいて、おすすめの0歳児向け英語教材を3つご紹介します。
ディズニー英語システム
子供向けの英語教材と聞いて、真っ先に「ディズニー英語システム(DWE)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ディズニー英語システムは、効果や売上シェアNO.1の評判・人気の高い英語教材です。
教材は9種類あり、選ぶパッケージにより内容が異なります。
ディズニーキャラクターたちといっしょに、12歳までしっかり英語が学べるのが魅力です。
<公式サイト>
ワールドワイドキッズ
ワールドワイドキッズは、ベネッセの英語教材です。
英語圏の子供たちも学んでいる学習法『フォニックス』が2019年より導入され、正しい発音や読み方が身につきます。
それにより、ネイティブな英語を覚えることができるのです。
また、DVDとおもちゃの連動で子供がより英語を吸収しやすい環境に。
年齢によって教材内容が変わるので、無理なく着実にステップアップしていくことができます。
<公式サイト>
ミライコイングリッシュ
ミライコイングリッシュは、250本以上の映像が特徴の英語教材です。
教材内容はDVD15枚とCD3枚。
童謡やオリジナルの歌、ストーリーや絵本などが監修されています。
毎日30分見るだけで、英語が身につくように開発された本格英語教材です。
シンプルな内容なので価格も比較的安く、手軽に英語教育を始められるのがメリットです。
<公式サイト>
おすすめの0歳児向け英会話教室
英語のプロフェッショナル(講師)のもとで、より本格的に英語教育をスタートしたい方には英会話教室がおすすめです。
英会話教室のメリットは、講師という心強い味方といっしょに無理なく英語教育ができることです。
また、0歳児の英会話教室はグループによる親子レッスンを実施している場合が多く、ほかのお友達との交流ができるのも魅力の一つ。
今回は、0歳児におすすめの英会話教室を4つご紹介します。
ベネッセ・ビースタジオ
ビースタジオは、子供の発達や成長を熟知したベネッセの英会話教室です。
顧客満足度NO.1を獲得していることもビースタジオの特徴。
子供の個性や学ぶ力を引き出し、英語で楽しく遊ぶことができます。
しまじろうと一緒に学べるので、笑顔の多いレッスンが魅力。
日本人講師・外国人講師を自由に選べるので、お子さまに合った英語教育ができます。
<公式サイト>
NOVAバイリンガルKIDS
NOVAバイリンガルKIDSは、コミュニケーションの下地づくり大切にした英会話教室です。
歌や身体を動かすアクティビティがこま切れに取り入れられているので、0歳の子供も退屈せずにプログラムを楽しめます。
また、講師は全員ネイティブな外国人講師です。
英語に触れるほかにも、多文化や多様性を受け入れる寛容さを0歳児から肌で体験できるのが魅力です。
<公式サイト>
ヤマハ英語教室
ヤマハ英語教室は、季節のイベントを楽しみながら英語を体験できる英会話教室です。
ハロウィンやイースターなど、英語圏のイベントがテーマ。
親子いっしょに歌あそびや写真タイムもあり、思い出と成長を残すことができます。
英語を好きになる工夫と英語の音に親しむプログラムになっています。
<公式サイト>
ハッチリンクベビー
ハッチリンクベビーは、0歳から3歳の乳幼児に特化したオンラインの英会話教室です。
子供の成長に合わせて、歌や絵本の読み聞かせなどのレッスンがあります。
また、親のための育児英会話がレッスン内容として盛りこまれているのも特徴です。
おうちでリラックスしながら、0歳からの英語教育を始めたい方におすすめです。
<公式サイト>
まとめ
英語教育は、早ければ早いほど効果を感じることができます。
- 子供自身が英語を楽しめるようにする
- 親子のコミュニケーションが英語教育の効果を高める
- 言語習得期(臨界期は12~15歳まで)
- パスバンド(3~5歳)までに英語耳を習得
0歳児だからこそ、親子で楽しく英語を学ぶことが理想的。
また、日本語にはない独特な英語の音を聞き分けることができる『英語耳』を育てるためにも、0歳児からの英語教育を少しずつ始めることがおすすめです!